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技術開発(1)高応答パワーサーボシステムの開発

開発の背景

 クルマのエンジンシミュレータとして、その挙動を忠実に再現できるパワーサーボシステムを開発しました。
 内燃機関は電動機とは異なる回転特性を持っているため、単にエンジンを電動機に置き換えただけでは、その動きを模擬することはできません。エンジンと同様の挙動を指令する、サーボによる制御技術と、それに余裕を持って応答できるモータが不可欠となります。しかし、この二つを十分に満足する製品は、これまで存在しませんでした。

忠誠度の高いエンジンシミュレーション

 当社は、低慣性モータでは世界トップクラスの製品をラインナップする東洋電機製造様、特殊サーボ技術の開発ノウハウを持つサーボランド様、さらに明治電機工業様のご協力をいただき、この課題に取り組みました。そして2007年7月、低慣性モータを用いたパワーサーボシステムを構築、非常に忠実度の高いエンジンシミュレーションに成功しました。

さまざまなメリット

 エンジンの特性をモータで再現できれば、本物のエンジンがなくても、その周辺機器の性能を確認することができます。従来はエンジンが出来上がるまで進められなかった開発を同時進行でき、機器開発の期間短縮が期待できます。また、1台で何種類ものエンジンの特性を再現できることから、コスト削減にも貢献すると考えられます。当社としましては、お客様のニーズに合わせ、さらに完成度を高めたシステムの研究開発を続けて行きたいと考えています。